横山大観 「三保乃不二」

横山大観 「三保乃不二」 画像

遠く海原の向こうに望む富士―。霞みが立ちこめる中、山頂にうっすらと雪をまとった富士が静かに聳える。遙か遠くから波立つ海を見やる、富士の気高さが表現されている。横山大観(1868-1958)は、生涯を通じて富士山の作品を描き、朦朧体と呼ばれる描線を抑えた独特の没線描法を確立した。

 

[サイズ] 52.0×65.4cm

[技法・材質] 絹本著色